八ヶ岳縦走「硫黄岳(2760m)・横岳(2829m)・赤岳(2889m)・阿弥陀岳(2805m)」

2004.10.17
夜中は夕方よりものすごい強風。ごうごうと風が吹き荒れ小屋の窓が揺れる。宿見つけられなかったらどうなったんだろう?そんな事を考えるとなかなか眠れない。寝たり起きたりを繰り返しているうちに朝になった。

日は出ていない。朝焼けが空をオレンジと水色のグラデーションに染める。三脚とカメラを用意し何枚かシャッターを切った。するとみんな集まってきて携帯やコンパクトデジカメで各々素晴らしい朝焼けを納めていた。6時前くらいだったか、いよいよ日の出。しかし一瞬窓から離れて荷物準備とかをしていたらその瞬間に登ってしまった。。無念
朝飯は6時。珍しくおかわりをしてしまった。7時前には出発しようと準備を急ぐ。外に出ると空気が肌に突き刺さる。夜中ほどではないが山頂らしく風はかなり強い。頭の防寒がなく帽子かなにか持ってくればとちょっと後悔する。どうしようもないので登って体をあっためるか、という事で7時出発。本日のルートは硫黄岳山荘→横岳→赤岳→阿弥陀岳→行者小屋→美濃戸口、というコースだ。いわゆる南八ヶ岳縦走コース。赤岳をはじめ峻険な岩峰を次々に登る人気のコースだ。ほとんどが森林限界を超えているのでコースは荒々しい岩肌がほとんど。たまに高山植物やハイマツがある程度。常に2500m以上の移動とはいえ日中は風も弱くなり、途中で防寒に着ていたフリースを脱ぐほどの暖かさだった。昨晩自分たちに牙を剥きかけた山とは思えない。本当に山は怖いんだなとつくづく思った。しかしそんな昨晩の恐怖がうそのような・・・
 
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