八ヶ岳縦走「硫黄岳(2760m)・横岳(2829m)・赤岳(2889m)・阿弥陀岳(2805m)」

2004.10.17

その後阿弥陀岳との間にある中岳を超え行者小屋と阿弥陀岳の分岐点につく。ザックを置いて阿弥陀岳に登りここに戻って行者小屋に戻るのが一般的なルートらしい。そこから南のキレット小屋に向かう道もあるらしいのだがガレガレで一般的なルートではないらしい。自分らは戻るルートなのにザックを担いだまま行ったため見知らぬオジさんに「南稜ルート行くの?ガレガレで大変だよ」と注意されてしまった。「?」という感じで聞いていたが後で分かった。。まーけど自分はザックを持っていって意味があるのだ。200〜400mmのバズーカ(笑)のような超望遠ズームレンズをザックに入れているので北アルプスを撮ってやる〜。と逆に意地になってしまった。ここの頂上付近はかつて無い急登。大汗をかきながらなんとか無事に阿弥陀岳頂上に着いた。昨日夜登った硫黄岳やさっき登った横岳、赤岳も見える。見る角度が違うと全然違う山に見えるから不思議だ。ここでもかなりの写真を撮った。
そしていよいよ帰りのルート。先ほどの分岐点に戻り行者小屋を目指す。ここらは日陰で森林限界以下のため森になっており景色はイマイチ。ひたすら降りるのみだった。途中谷川がありUDAは顔を洗ったりする。流れのないところは凍っていたりする。よくよく見れば周りも深い霜柱だらけ。昨晩はやっぱり氷点下だったんだな。あの風速15m以上と推測される風を考慮すると体感温度は-20℃以下。あらためて小屋にたどり着けてよかった。。。

行者小屋には13:30頃についた。ここでカロリーメイトの残りを食べたりしてたら隣で調理用具を持ってきて一人でチキンラーメンを食ってるにいちゃんがいた。。。すげー、、うまそーー。次回はおれらもやろうとUDAと約束した。そこからはひたすら長い道のりを歩いて戻る。景色には飽きたので結構長く感じた。更に登山靴の上部分がくるぶし前後に食い込みかなり痛い。ペースダウンせざるを得なかった。。疲労感は相当のものだったがそれ以上の感動を味わい、美濃戸口に無事帰還!!いやーよかったよかった。。。とGood Endで終わらせたいところだが今回はあまりにも反省点が多いので次に向けての復習・改善事項。

・計画性ゼロだった・・・
北岳いってダメだったから急遽八ヶ岳。まったく呆れる計画性の無さ。北岳の登山口までの情報は事前に集めてればこんな行き先変更はなかった。つまりスタートが遅れる事にはならなかった。
・日没後は動けない!
日没時刻くらい調べるべき。山の西側東側でも暗くなる時間は異なる。そもそも暗くなる前に小屋に着くのが当たり前。7時くらいならまだ明るいだろうとタカをくくってこの有様である。ヘッドランプがあったから良かったようなものの、もし無かったら遭難みたいなビバークになるところ。ランプがあっても危険な岩場は夜は無理という事が体でわかった。
・ビバーク準備くらいしろ!
何があるかわからない山ではビバークの準備があるとないとでは安心感が違う。UDAは一人用のアルミ(これで体を巻くと暖かい)を持っていたが自分は服以外無かった。早速ツエルト(簡易テント)を買った。

以上、玄人から見たらあまりにもあきれるような準備不足の登山だったが次回以降に活かしていきたい。
 
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